そうなんです。
コスプレじゃございません。
1998年2月7日長野オリンピック開催初日に楠桂はあれしちゃったわけ
なんです。女の子なら一度は憧れるというあれです。あれ。
あら、あれじゃわかんないって? も〜こまったちゃん!
楠があれしちゃうなんて信じられないのは無理もないでしょう。
現に編集さんだって理解してくれなかったものな。
「楠さんは永遠に独身だと思ってた。」とまでいわれちゃいました。
恋愛してる暇などないだろうって思われてたみたいね。
ところがどっこい!!恋愛なら山ほどしたよ。も〜男運はないけど男縁は
あったから。って、自慢にならないよね。
お相手はごく普通のサラリーマンです。
でもね。漫画家の楠にとってはとっても憧れの王子様なのよ、ホワイトカラーって。
ふつう、みんながあこがれるいわゆる業界の人については、かえっていろいろ
知ってるから絶対やってけないってわかってたし、それよりなにより、ネクタイ姿に
よわくって〜。やっぱり男は朝おきて昼仕事して夜ねむらなきゃ!
そして、ちゃんときれいな日本語しゃべれなきゃね!
業界用語は苦手です。あの高いテンションにもついていけないわ。
同業者ともきっとうまくやっていけなかったと思う。つきあったことないけど。
多分ライバル意識わいちゃってけんかばかりだったかも。
わたしのくちだしできない仕事してる人がよかったの。わたしができることを
仕事にしてたら尊敬できるかどうか自信ないし、仮に相手の漫画が売れなくなった
時きっとそれを見抜いてしまうから、たとえ、口にださなくとも、それって男に
とってもつらいと思うしね。
もちろんサラリーマンにもいろいろいました。
漫画家を理解できない人や、なんか勘違いしてる人、ただおもしろがる人、
そんななかで、唯一やっていけそうかなと思った彼とあれしたわけです。
ここまでよんでくれた君!どうだい?こんな楠をまだ好きでいてくれるかい?